2017年04月13日

手札のよう。



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袖を付けた段階ではまだまだ単に布の寄せ集めにしか見えないけれど そこからしばらく進めていくといつの間にか1つの塊 モノとして確かに見え方が変ってくる感覚。それがいったいどこからどこなのか シンプルに線引きできるわけでもないけれど生まれ出ようとしているものへの感情の昂り 毎回実感するそこらへんのジワジワした過程が本当に面白い。端切れもただ手札のように並べていくだけでなく 全体的なトーンを見ながら濃淡 色見と曖昧といえば曖昧だけど自分の中でシックリ来たりこなかったりというのが確かにある。細かい一つづつを決めていく面倒臭さや今回綿入れもあったりと ところどころ段取りや順番というのがやはりあってそれを取り違えると大分手間だったり引き返すのが難しいというのもあったり 手順を逆追いするイメージと石橋を叩きつつ進めていくのが面倒といえば結構面倒で 且つ真綿の細いフィラメントが容易に至るところで絡み付いたり そんなところも生き物っぽく有機的で意義深いというかシンプルに扱いが難しいというか ほとんど一発勝負みたいなところもあったけれど この真綿については贅沢にたくさん入れてもそれはそれでカッコ悪いという実感も痛烈にあり このあんばいが結構難しかった。結局考えてたよりも量は控え目ですが おかげで横から見たときのアーム周りをはじめ 全体的にも着膨れしない適度なポッタリ感がそこそこ出たように思います。袖を通したときの肌触りも考えて今回袖は正絹。渡りを十分にとったおかげで思った以上に裏地の桃色が見え隠れしてしまい 深く考えず容易に余り布を選んだのが裏目に出ましたが 茶色とピンクの愛称で一つご愛嬌。あと無地側にいまひとつインパクトを ということで刺し子を入れてみるというのもありましたが実際やってみると思った以上にクラフト感が出すぎてしまい蛇足で やりすぎないバランスも肝心なんだと。結局これについては手始めに入れた蚕表記どまり。襟色の橋渡しで左右のバランスが取れいくらか解消でした。なんとなく適当にはじめたのが10月で思い入れは薄かったもの 形となるうち日に日に愛情が湧いてきました。柔らかな古布と真綿の相性もよくて 羽織ると薄手の掛け布団を纏ったようなそんな着心地。そして案の定軽い。半年経ってようやく仕上がったもののいよいよ時期はずれですが 花見会場はまだまだ肌寒いと思うのでなんとか重宝すればなと思っています。




posted by MEGANE at 21:55| Comment(0) | LOMM(laboratoryonmymind) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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